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七草こども流鏑馬祭

六郷神社の流鏑馬は、毎年1月7日に男の児の開運・健康・出生を祈願する行事として、昭和38年、東京都の無形民俗文化財に指定されています。古くは、『弓射り』とも称し、源頼朝の奉納に始まるという伝承があります。

社前に設けられた射場の的は、18本の青竹を矢来に組んでヨシズを張り、その上に『八方白眼(はっぽうにらみ)』という、それぞれ異なる眉と目を8つ、縦2列に描いた和紙を、大きな蛇の目の中央に張ったものです。 この八方白眼の的に向かってカミシモ姿に刀を差した射士が、神社役員の介添で次々に射るわけです。

弓は椿の木に麻の弦をはったもので、矢は長さ1メートル程の篠竹に、西之内の矢羽を付けたものを用います。 射士は、氏子の12歳以下の男の児に限られ、射る順番は抽選で決められます。 まず1番と2番が『山越し』といって、矢を公差させ、的の上を越すように射りますが、そこには3本の大きな御幣(ごへい)が立っています。九州の宇佐八幡宮ではこれを『川御幣』と称していますが、おそらく的を射ることによって邪気を祓い、それを川に流すという古来の信仰に基づくものと思われます。六郷神社でも矢を射る方向に、多摩川が流れているのが暗示的です。 山越しがすむと、3番と4番が『一の目玉』を、5番と6番が『二の目玉』という具合に射り進みます。

以前は、馬に乗らずに歩いて的を射る『歩射(ぶしゃ)』という伝統を守ってきましたが、平成10年からは八方にらみの幕の前に置いた木馬にまたがり、正方形の杉板の的に鏑矢を射るという、新しい様式が取り入れられ今日に至っております。

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