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新しい天皇の「御大礼」の諸儀式の中で、その中心となるのが、11月12日の即位礼と11月22日から23日にかけて挙行される大嘗祭です。
即位礼は、天皇の御位につかれたことを、正式に広く国民及び諸外国に宣言し、内外の賓客からの祝意をお受けになられる儀式です。大嘗祭は、天皇が即位の後初めて行われる儀式で、稲の初穂を皇祖神にお供えして共に聞し食すという新嘗祭に同じ内容のお祭りを、御一代に一度の大祭として行うものです。
例年の新嘗祭と異なるのは、大嘗祭にお供えする新穀をつくる悠紀田、主基田という特別の斎田を選定することから始まる点で、すでに悠紀田は秋田県、主基田は大分県に選定されました。また祭場となる悠紀殿、主基殿が皇居内に造営されます。古代そのままの工法で建てられる清楚な宮殿で、祭前7日に起工し、3日前までに完成、と平安時代の儀式書にも記されております。黒木造りといって、皮のついたままの木材を柱や棟とし、壁や扉は藺草を編んだ近江表を張ったもので、床は竹で筵と近江表を敷き、屋根は茅葺きといわれます。
大嘗祭の当日、天皇は悠紀殿、主基殿それぞれの宮殿で同じように新穀を神に献じ、自らも召し上がられます。日の沈む午後6時から翌日の明け方近くまで、夜を徹して行われる厳粛なお祭りです。
天皇は即位するに当たり、このお祭りによってはじめて真の意味での天皇になる資格を得られるとされております。
御大礼の一連の祭儀を、国民こぞって奉祝したいものです。
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| 宮司・鈴木武司 |
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